
はじめに
将来について
中学卒業して、高校や高専へ。そして大学へ。さらに就職とその先についてなど。
進路や将来について考える瞬間は、誰でもありますよね。
でも、進路や将来なんて簡単に決められるものではないし、悩んでしまう人はたくさんいると思います。
僕もなかなか自分の将来像が見えなくて、進路選択など、人よりも時間をかけてたくさん悩みました。
この記事では、高専受験、高専生活、大学受験など、自分が今までやってきた事や考えてきた事を踏まえて、進路や将来について書いています。
将来について悩んでいる人に何か受け取ってもらえると思うので、よかったら読んでみてください!
記事は3つに分けています。
①「将来の見つけ方 #1」 ~高専生活と考えていた事~
(※この記事)
②「将来の見つけ方 #2」 ~国立・私立大学選びと専攻分野の変更~
yuunotaikenlog.hatenablog.jp
③「将来の見つけ方 #3」 ~夢とやりたいことの見つけ方~
yuunotaikenlog.hatenablog.jp
自己紹介
〇名前: Yuu
〇記事を作った時: 大学生
〇学歴: 長野高専 (電気系)
→ 長岡技術科学大学 (情報経営系) 3年次編入
〇趣味: 音楽と料理
そもそも高専に進学した理由
だいたい高専に入学してくる人達は、工学系に興味があったり、就職に強い事や大学入学共通テストを回避して準学士(短大相当)まで取れる事、国立大学への編入学試験が多く受験できる事などに、魅力を感じて入ってくるんだと思います。
でも、僕の高専進学の一番の理由は、教育内容とかでもなく、「校則が緩いから」でした。
親に勧められて、冬休み前に仕方なく高専を見学しに行ったら、みんな自由に自分らしくいる印象があって。
中学は校則が厳しくて息苦しい場所だった事もあって、180度も違う環境が新鮮でした。
もう一つ進学理由を付け足すとしたら、「高専の学力試験が自分に有利な配点方式だったから」です。
僕が受けた試験は、数学・理科・英語の配点が2倍、国語・社会はそのままという配点形式でした。
小さい頃から理系科目と英語は強くて、中学入ってからは数学・理科・英語はクラスで一位とれる感じでした。
(田舎の中学だったから、めちゃくちゃ小規模校だったけれど。)
これに対して、社会と国語はクラスの下から数番目。
社会に関して言えば、中学3年生(公立高校受験間近)の時に模擬試験受けたら31点叩き出して、社会の先生からは、
「お前、こんなんでどうすんの。」って。
「いや、俺が聞きたいわ。」って。
そんな偏った学力だったから、高専の学力試験以上に自分の強みを生かせる試験はないと思って挑戦しました。
(ちなみに、高専の推薦入試は中学の先生方と仲が悪くて内申点が低かったので受けられませんでした。あと、学力で合格したいという気持ちが強かったです。)
得意科目が重要視されていたので、高専の受験勉強は楽しかったです。
「お前、こんなんでどうすんの。」って言われた数日後に、高専の合格発表があったから、「やってやったわ」と思いました。
僕のいた中学の学力レベルはあまり高くなくて、数十年ぶりに高専進学者が出たようです。ある種快挙でした。
「名前残してやったわ」と思いました。
高専落ちたら、ダメ元で県内で2番目に難関の公立高校受けるつもりだったので一安心でした。
高専で興味が持てるものはなかった。
僕が受験した時は、学科(全5学科)毎に募集がかかっていました。
僕はとりあえず入れれば良かったので、例年の各学科毎の倍率傾向から一番倍率が低そうな電気電子工学科を受験しました。(実際一番低かった。)
結果、電気電子工学科に合格します。
でも、実際に高専で専門科目の授業が始まって、「あ、あんまり面白くないわ。」って感じる訳ですね。
「もしかしたら5年間のうちに興味を持てるようになるのかもしれない。」とも思ったけれど、どれだけ時間が経ってもやっぱり興味ない事に、興味は持てませんでした。
周りのみんなは、授業でやった事を好き嫌い関係なく、とりあえず時間をかけて勉強して覚えていたけれど、どうしても僕にはそれができませんでした。
昔から、面白いと思ったものにはとことんのめり込むけど、将来自分にとって役に立つのか分からなかったり、
そもそも興味のない事には時間をかけられなかったし、どれだけ時間をかけても身に付きませんでした。
(さっきの話。中学の時、国語と社会で模試の点が取れなかったのも、そういう理由。)
昔も今も、好きじゃないものを無理に好きになる必要はないと思っています。
一番リスクが少ない成績順位を、逆算して狙った。
幸い、高専はちゃんと実験レポート出して試験を突破できていれば、ちゃんと成績が付いて進級ができる環境だったので、試験で点数を取る努力はしました。
試験内容を理解して試験に臨むのではなく、意味が分からないところは理解を諦めて、出題されそうな問いの解答の文章を丸暗記したり、
100%理解していないまま計算手順を記憶したりしていました。
1学科全体40人程の環境の中で、成績が上過ぎたら頭が良いと勘違いされて、変な期待をされてしまうし、下すぎると先生に目を付けられてしまう。
だったら、半分より少し上の15位くらいが一番リスクが少ないと考えました。
それに、自分にとって一番の将来が見えた時、成績が15位だったら、進学にしても就職にしても、あまりネックにはならないと思ったから。
科目毎にだいたいの平均点を予想して、その平均点をやや上回れば、おそらく成績は15位くらいになると思って、
それくらいの点数を取るためには、最低どれくらいの時間、どんな試験対策をすれば良いのか逆算しました。
最短ルートを考えて、結局試験対策を始めるのは、だいたいその試験当日の0時でした(笑)。
そこから徹夜で理解や暗記をひたすら朝まで続けて、行きの電車の時間も、とにかく暗記にあてました。
(科目毎、事前にこんな対策しようというのは、ある程度決めておいた。)
授業なんてほとんど聞いていないのに、そんなだから、試験開始直前に「テストいけそう?」とか、ちょっと友達に話しかけられると全部忘れてしまいそうなくらい、試験はギリギリの記憶で臨んでいました。
試験解き終わった瞬間に、もう何も覚えてませんでした。めちゃくちゃですよね(笑)。
成績は12位~18位くらいを行き来してました。
でも、そうやって乗り越える試験はちょっと楽しかったです。
授業中は将来やりたい事を考えていた。
ちゃんと授業聞けって話なんだけれど、授業中は将来の事ばかり考えていました。
将来と言っても、「何になりたいか」じゃなくて「何をしてみたいか」を考えていました。
(自分が今高専にいるからとか、余計な事は考えずに。)
そして、少しでもやりたいと思う事を、一つずつ書き出していったら、
自分でも驚くくらい、メモ帳がびっしり埋まっていました。
(Instagramで収益化とかの副業関係が多かった。)
「なりたいものはないけれど、やりたい事はこんなに持っていたんだ。」と感じました。
多くの人が「将来何になりたいか」を先に考えようとするけれど、「何をしたいか」が先にあるべきなんだと感じました。
「これがしたいから、これになりたい。」っていう考え方が、一番夢を見つけられる気がしました。
授業中にそんな事やってたもんだから、時々あてられそうになると友達に「ヤバい、今どこ!?」って聞いていました。
卒業研究は簡単で人と違うことをやった。
高専3、4年生の時から、5年生の卒研発表を見る機会がありました。
「難しいしいテーマばかりを扱っていたから、後輩たちは理解できなくてあまり質問ができないし面白くない」ように僕は感じていました。
ただ退屈な発表時間が続いていくような感覚でした。(先輩達に怒られそう。)
考えてみれば、そもそも電気系に興味がないのだから興味が持てる研究があるはずがないと思いました。
あと目立ちたかったので、みんなと同じようなテーマで同じような難易度でやってもダメだと思い、一番簡単に目立つために、人と違う分野のテーマで、発表中みんなが耳を傾けて質問しやすいように難易度を下げました。
人が扱っていなくて理解しやすい内容の研究にしようとだけ決め、
具体的に何をするのか決めないまま、「この先生ならどうにかしてくれそう」と思った先生の研究室に入り、最終的に脳波計使った研究発表をしました。
最終発表では、説明しない穴を作って後輩が質問しやすい状況を作りました。
(結果、想定の2、3倍質問がきた。)
質問の時「誰よりも多く後輩に手をあげさせる」のが目標だったから、バッ!ってたくさん手が上がって、大満足でした。
(徹夜だったので具体的に何答えたかあまり記憶ありませんが。)
電気系らしくない内容の発表だったしレベルも低くしたので、「いろんな人にボロクソ言われるかな」と思っていましたが、
どういうわけか評価してくれる先生や先輩もいて「間違ってなかったかも」と思えました。
「周りがこうだから自分も似たようなことをする」じゃなくて「自分はこうしたいからこうする」っていう行動も正解なんだなと感じました。
僕がやりたいように自由に研究させてくれた研究室の先生には頭が上がりません。
そして、結果的にこんな僕でもストレートで高専を卒業する事になります。
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